相鉄フレッサイン川崎駅東口の客室清掃マネージャーを務めるキャリア20年以上のHさんにお話しを伺ってきました。

ホテルの客室清掃のリーダーと労務管理をしています。 清掃スタッフのシフト希望を聞いてシフト作成までしていますが、ホテル業界は世間が休みの時が繁忙期だから人を確保するのが難しいと感じることもあります。

8：00出勤　フロントから清掃指示書をもらって1時間ほどかけてスタッフ用に指示書を客室の状況と一緒に書き写し、清掃スタッフの担当部屋割りを考えます。出勤してきた清掃スタッフに渡します。

10：00朝礼　清掃スタッフが作業に入り、人が足りない時は自分も作業に入ります。それ以外は事務作業。スタッフからの問い合わせや相談、部屋の状況確認、不足物を持って行くなどのサポートをします。

13：30からドントディスターブ（今は客室に入らないで下さい）の札が掛かっている部屋の確認。外れていたら作業に入り、14時までに外れなかったらその部屋は作業に入らず、フロントに報告を上げます。

清掃スタッフは15時に退勤。 15時以降は作業報告をまとめる事務作業を16時半くらいまで行います。

1番大変だったのは、人材不足で清掃スタッフで部屋割りをした後に50～100もの部屋が担当者不在になってしまう時がありました。全員で協力して自分の担当部屋が終わったら残りの部屋を仕上げていく、役割分担を行い流れ作業に切り替えという状況でした。あの時は大変だったなと印象に残っています。

あとは忘れ物のハプニング。チェックアウト後にお客様から大きいぬいぐるみが無くなった、という問い合わせがあった時の事。清掃スタッフが忘れ物として発見しなかったから「無いです！」とハッキリ返答していたが、夕方になってリネン担当から「シーツに巻き込みでぬいぐるみが入っていた」と報告が上がってしまいました。結果的に大事に至りませんでしたがヒヤっとしました。

その後、忘れ物対策として客室で出たゴミをすぐに捨てない、夕方まで取っておくルールを作ったりしました。

客室清掃の仕上がり抜き打ちチェックをするんだけど、全てパーフェクト、100点満点という採点は今まで1回しか見たことが無いくらい、奥深い世界。大変なこともあるけれど、慌ただしい1日が終わってみんなが帰って行ってホッと一息ついた瞬間、物凄く達成感を感じます。お客様から「綺麗な部屋をありがとう」と言われると本当に嬉しいです。

元々ホテルのフロントでの勤務経験があるから、客室清掃の仕上がりが悪いとお客様からフロントにクレームが入ってしまうことも良く分かる。フロントスタッフを困らせないためにも、綺麗な客室を提供していきたいです。