2021.03.08
リーダー
2019.12.11
リーダー
#ベッドメイク #ベッドメイキング #客室清掃チーム #チームワーク #株式会社Hosty #働くママ #子連れ出勤 #直行直帰 #フロントのないホテル #mizuka #無人ホテル
福岡市を中心に18店舗、161室の無人ホテルを運営している株式会社HostyのCHO(最高人事責任者)の織井敬太郎さんにお話しを伺ってきました。
主に2つの業務を担当しています。
1つは「ホテル事業開発」として、物件の取得から契約、人事、予算管理など。
もう1つは組織づくり、チームづくりとして「人事」を担当しています。
端的にいうと、「フロントのないホテル」です。自社で開発をしているチェックインタブレット等を用いて受付を介することなくお客様にセルフチェックインをしていただいています。
福岡市では条例の関係で一部ホテルではお客様にエリアごとにある共有フロントでチェックインしていただいてから、予約をされているホテルにご自身で行ってもらい、セキュリティ解除して入室をお願いしています。
チェックアウトは客室内にあるタブレットで出来るので時間が来たら操作して退室してもらう仕組みです。
今後出店する地域では基本的に一度もホテルスタッフと対面せずにホテルを利用してもらえるようになります。
現在18店舗、161室稼働しています。
スタッフは50名ほどいて、日によって担当する店舗を割り当てて動いてもらっています。連絡はオンラインのチャットワークで取っているので、基本的に直行直帰で清掃作業しています。作業時間は11時から16時までです。
清掃後の仕上がりチェックは、清掃実務とは別でラウンドして確認するスタッフを設けることと、清掃スタッフの担当店舗を固定しないことで品質を一定に保てるような仕組みを作っています。
100%女性で主婦の方が多いです。
子連れ出勤可能にしているので、子供と一緒に客室に入って母親が作業、子供が客室内で過ごすという方もいます。小さいお子さんがグズってしまっても、客室に入ってしまえば周りにも聞こえないしお子さんも落ち着くようです。
お子さんの預け先が無いために外で働けない方々に働く環境を提供したいと思い、このような組織づくりを始めました。
女性にもっと活躍して欲しい、大切な能力を伸ばして欲しいと思っています。
子連れ出勤のスタッフが多いのでママさん同士の助け合いや団結力が生まれて良いチームになっています。
海外のお客様と子連れスタッフが遭遇した時は、お子様がコミュニケーションのきっかけになって会話を楽しんでいるみたいで、予想していなかった嬉しい発見です。
何よりもその方のパーソナリティや考え方を尊重し、会社の文化に合うか、清掃チームで活躍していただけるかを見極めています。
Hostyの清掃チームは点在するホテルにそれぞれ分かれて勤務していただくため、ヘルプ要請が出たら自分の担当箇所が終わった後に違う店舗まで駆けつけてご対応いただく必要もあります。
「チームで協力する」ことが大事なので、そういったことへ理解をしてくださる方と一緒に働きたいと思っています。
人によって態度が違ったり、不満が頻繁に出てきてしまったり、チームが一丸になることを阻害してしまうようなことに対してはシビアに向き合っています。
また、とはいえ清掃スキルも大切なので、そう言った実務面は働くなかでアグレッシブに学んでいただけたらと思っていますし、評価制度によってしっかりと対価を示せるような設計を考えています。
中州エリアでは朝会と作業後の締め会を毎日行うようにしており、その場で疑問点の解決、良い取り組みのシェアをします。
現在は不定期になってしまっていますが、今後はホテルの宿泊サイトに寄せられた口コミも良いもの悪いもの全てシェアして、今後の取り組みについて全員で考える機会を積極的に増やそうと考えています。
他にも「1on1ミーティング」で個別に会話する機会や、「月一清掃ミーティング」でチームが集う機会を設けて情報交換を活発にしています。
また、清掃マニュアルをオンラインで常に更新し、最新の情報を全員で共有出来るようにすることで疑問点をなるべく少なくしたりと働きやすい環境づくりを心がけています。
とても横のつながりが強いチームだと感じています。その理由としては、メンバーの多くがお子様と一緒に働かれるママさんたちということもあり、「ママ会しながら働く」ような感覚が持てる環境だからだと思います。ママだからこその楽しみや悩みも共有しながら、同じ思いで働く仲間がいることは勇気づけられることもあるのではないか、と考えています。
また、僕らコーポレート側のメンバーも「スタッフととことん向き合うこと」を信条に取り組んでいます。
こちらがしっかりとスタッフに向き合えば、スタッフも向き合ってくれると信じているので、社員、アルバイトスタッフ、清掃スタッフは立場関係なく感じたことを言い合えるような環境により一層していけたらと思っています。
そんなチームづくりをする上でこだわっていることがあって、それは四半期に1回「Hostyファミリーパーティー」というイベントを開催することです。ここでは、働いてくださるスタッフの家族含めて無料で参加してもらっているのですが、子供やご主人、働くママのお母さん(おばあちゃん)まで来てくれます。
家族に紹介したい会社、パーティーに一緒に来てもらいたいと思ってもらえているのかなと思うととても嬉しく、目標としている「Hostyが好きだから働く」というスタッフが着実に増えてきていると感じます。実際に、働いてくださっている方の2割がスタッフからのご紹介で入社されているというのはありがたいことで、これからもそういった方々を増やしていけたらと思っています。
ただ、大盛況につきパーティーの参加者が90名を超える規模になってきたので、会場探しが難しくなってきたという悩みもありますが(笑)
織井様、インタビューありがとうございました!
チェックイン、チェックアウト不要で気軽に綺麗なホテルに宿泊出来る新しいスタイルや「働きたくても働けない状況のママ達」の雇用創出。会社のビジョンである「?(ハテナ)から!(オドロキ)を作る事業家集団」の発想力に物凄い勢いを感じました。
二児の母である私は、以前から「主婦こそ客室清掃のコアタイムが働きたい時間帯。一度ベッドメイキングの技術を身に付けたら長く働けるのでは」と考えていました。しかし実際の客室清掃現場では「小さい子供がいる人は急に休むから」と採用を見送るケースを耳にしました。全く逆の発想で若くてITツールを使いこなす主婦層を戦力にしているHostyチームの快進撃が今後福岡、東京、大阪と続いていく事を楽しみにしています。
ホテルの客室清掃スタッフの
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MakeRとは「RoomをMakeする人達」を表現した造語です。
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イキイキとした姿や仕事への想いを世界に発信するプロジェクトです。